お薬手帳を活用していますか?
持っていても、「家のどこかで眠っている」と言う人も多いのではないでしょうか。
お薬手帳は、病院や薬局で見せることでお薬の服用状況を確認してもらい、飲み合わせの確認や、重複投与を防ぐ目的があります。
僕も持っていますし、薬局ではいつも見せています。
さて、薬局では薬剤師さんが手帳へ記録したり、履歴を確認したり、服用方法や回数などを丁寧に説明したりしてくれます。
この薬剤師さんのこれらの作業には、実は管理指導料としてお金がかかっています。
薬局での支払いは、お薬代だけでは無いという事です。
そして、お薬手帳を持っていると、この管理指導料が少しだけ安くなる場合があります。
お薬手帳は薬局で無料でもらえますので、まだ持ってない人は是非持っておくといいです。
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薬局や病院へお薬手帳を持参することでいくら安くなる?
2016年の3月までは、実はお薬手帳を持たないほうが安くなるという現象が起きていました。
こうなるとみんな持たないのは当然です。
そこで、2016年に変更があり、お薬手帳を持参することで安くなるよう改善されました。
2016年3月までは
お薬手帳持参→管理指導料410円 3割負担の人 120円負担
お薬手帳なし→管理指導料340円 3割負担の人 100円負担
以前は、お薬手帳なしの方が20円安かったのです。
お薬手帳持参→管理指導料410円 1割負担の人 40円負担
お薬手帳なし→管理指導料340円 1割負担の人 30円負担
お薬手帳なしの方が10円安い。
結果、これまではお薬手帳なしの方が何故か料金が安かったのです。
改善後の
2016年4月から
お薬手帳持参→管理指導料380円 3割負担の人 110円負担
お薬手帳なし→管理指導料500円 3割負担の人 150円負担
お薬手帳ありの方が40円安い
お薬手帳持参→管理指導料380円 1割負担の人 40円負担
お薬手帳なし→管理指導料500円 1割負担の人 50円負担
お薬手帳ありの方が10円安い
(四捨五入で10円単位で計算)
手帳を持参するかしないかの差で、1割負担の場合は10円、3割負担の場合は40円の差が出ます。
持たないほうが安いのなら、お薬手帳が普及しなかったのは当然の結果だったのです。
ちなみに
厚生労働の担当者は3月4日の説明会で、「おくすり手帳を忘れ、その場で再発行をした場合にも管理指導料50点(500円)としている」と述べた。
お薬手帳で安くなるのは2回目以降から。
初回の薬局利用ではお薬手帳があってもなくても150円負担です。
2回目からの料金から安くなります。
お薬手帳の「あり」「なし」で、毎回40円の差が出ますので頻繁に薬局へ行く人にとっては、40円はコツコツボディーに効いてきます。
2回目以降でも過去6ヶ月以上同じ薬局を使ってない場合は記録がクリアされます。
※別の薬局を使うと6ヶ月以内にはカウントされません。
また、薬局の施設基準などの状況のよって料金が変わります。
必ずしも安くならない場合があります。
薬剤師さんに直接確認するのが一番です。
まとめ
病院や薬局へお薬手帳を持参することで、お薬代が安くなります。
2回目以降、過去6ヶ月以内で安くなりますので、薬局を頻繁に使う方は是非お薬手帳は持っておきたいところです。
また、かかりつけの薬局が出来ることで、薬の飲み合わせなど相談しやすくなり、重複や無駄がなくなり出費も減ります。
薬局によってはお薬手帳の持参でも安くならない場合がありますので、その場合は近所の他の薬局を使うことも一つの手です。
僕の住んでいる地域には薬局が本当に沢山あります。
最後にお薬手帳のアプリもあるようですが、まだまだ使い勝手が良くないようなので、しばらくは手帳の方が確実です。