みなさん「高額療養費制度」のことはご存じですか?
当ブログでも何度か触れてきました。
ざっくり説明すると、いくら保険適用で3割負担でも、治療や入院が続くとそこそこ大きな金額になりますよね。そんな高額な医療費になった場合に、「高額療養費制度」を申請することで、お金が戻ってくる制度です。
高額になればなるほど、大きなお金が戻ってきます。
健康保険を払っているのなら、絶対活用したいですよね。
さて、こんな有り難い制度が日本にはあるわけですが、実は「あるだけ」になっているかもしれません。
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先日、父が入院したのですが、病院を転院する事になりました。
転院する際に、受付で支払いを済ませるわけですが、「高額療養費制度」の事は何も知らせてくれなかったようです。「高額療養費制度」が使えるほどの大きな金額の支払いになっているのにです。
母へ電話して、病院の支払がいくらだったのか確認しました。

それで、病院の支払いはいくらだったの?

○○円だったよ。

じゃあさ、それ「高額療養費制度」で負担する上限あるからお金戻ってくるけど、受付で何か言われた?教えてくれなかった?

いや、そんなことは何も言われなかったけど。

え?そうなの?じゃあさ、一度役所に電話して「高額療養費制度」が使えるか聞いてみなよ。
数日後…

役所で聞いてみたら、「高額療養費制度」が使えるみたいだから、今度申請するね。
ということで、病院では「高額療養費制度」の事は教えてくれません。
勿論、何も知らないままだと、役所からそんな申請を促すような書類も届かないでしょうし。
もし、病院で「高額療養費制度」の案内をしてくれたら、親切な病院ということになりますが、残念ながらほとんどの病院では、何も教えてくれないようです。
つまり、「高額療養費制度」の存在を知らない人は、大きな金額を支払って「はい、終わり」です。
凄い負担になりますよね。
もし、みなさんのご両親が高額な医療費になった場合には、是非気にしてあげてください。
いくらが該当するかは、年齢や所得で少しずつ異なります。
例えば、僕の様な現役世代だと約87,500円ほどの支払いがラインです。
一ヶ月に8万円以上の支払いになれば、「高額療養費制度」を意識するといいでしょうか。
あとは、冒頭に貼ったリンクの記事を読んで参考にしてみてください。
他には、年間で高額になった医療費は確定申告をすることもお忘れなく。
それにしても、日本は取るもの(税金)はきっちり、もしくは追ってでも取るくせに、与えるものは消極的です。
なんなら、あまり知られないようにしている印象です。